第344回 尾道市倫理法人会 経営者モーニングセミナー「心」
第344回 尾道市倫理法人会 経営者モーニングセミナーのご報告
・ 日時 : 平成22年7月1日(木)
・ 講師 : (有)トータルライフガード
代表取締役 渡辺 孝之
・ テーマ :「心」
◆ 一枚のお礼はがき
出張から戻ってくると テーブルの上に
家内が一枚のはがきを出してくれていた
すっかり忘れていた
昔勤めていた会社の上司に
父親が宛てた一枚のお礼はがき
29年前の消印がしるされている
当時父親はがんが進行し
直腸を取り除いて人工弁を入れていたが
がんはけっしていい状況ではなかった
そして父親のがんは再発し再度入院した
それは余命宣告を受けたようなものだった
その時私の上司が父親の入院先にお見舞いにかけつけてくれた
父親は感謝の気持ちを込めてお礼のはがきを上司に宛てた
はがきは上司が退職される際に私に渡してくださった
父親はよく私に語っていた
経営者は孤独だよと
今その立場になってみるとよくわかる
はがきのことはすっかり忘れていたが
本日の講話の機会をいただいたのをきっかけに
再び父親のはがきと向き合うことができた
私のことを心配して
”孝之をよろしく頼みます”と書いてある
思いを新たにした
自分の余命わずかしかないことをわかっていながら
息子のことをお願いする父親の気持ち
思いの深さが筆跡から伝わってくる
思いやる「心」が大事なことを
はがきを通して 今
父親が教えてくれているような気がする
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◆ 接客の心配り
よく知られている中華料理屋さんに行ったが
味はおいしいとは全然思わなかった
地元の小さなお店のチャーハンの方が
ずっと安いし おいしい
味だけ比べてみても構えだけではわからないものだ
お客さんの立場になってみると
おいしいものを作るのは当たり前の話
お客さんが感じる価値というものは味だけではない
いくら構えが良くて 有名なお店でも
社長が立派でも 有名な料理人が料理を作っていても
スタッフの接客 マナー 心遣いなどが良くないと
おいしいとは思わなくなる
紅茶を飲む際に左手にカップを持つ意味は
右手で文字を書くためだ
右手で文字を書いているので左側からカップを差し出すこと
これが英国式の紅茶のマナー
これができるかどうか
ただできるだけでなく それを知っていてできるかどうか
これは大きな違いとなる
さらに笑顔で出せるかどうか
私どもの商品も同じこと
保険商品を売り込んでいるのではないかとお客様に思われると
本当にお伝えしたいことが伝わらなくなる
お客様にぜひお役に立ちたいと思い
お客様にとって本当にお伝えしたいことを
心をこめてお伝えしていくことが大事
◆ 心配りは新しいチャンスを作る!
人に対してだけでなく
物や仕事に対しても気配り 心配りが必要
先日運送会社の方にお話をお聞きする機会があった
人口減 就業人口減の時代
ややもすると物が動かなくなるので
荷物が減って運送料も減るのではないかと思いがちだが
お客様に心を配ると新たなチャンスが見えてくる
お客様の会社で今まで自社で車を管理していた場合
運転手の人件費 社用車の管理費 維持費等が発生していた
それをすべてこちらで専門にやらせていただくと
お客様の経費削減になるし効率も良くなる
車だけでなく人件費等も考慮すると効果は大きい
新たなサービスを提供することになって
付加価値は増えていく
引越しの大きな需要が
2、3年後に発生するという予想が立てば
運送業として今から引越しのことをアピールして
新しい需要に対応することができる
何も考えず2年過ごすのと
今からアピールするのとどちらがいいか
私ども保険の世界でも
通勤で使っている車と家庭で使っている車とでは
保険料金が異なる
保険料が減ってくるのではないかと思いがちになるが
お客様にどう心配れるかによってチャンスが見えてくる
心を配り 見方を変えていくと
未来を切り開いていくことができる
◆ 心からの笑顔
レストランなどで食事をしていて
自分がして欲しいことをタイミングよくしてもらうと
嬉しいものだ
言葉 笑顔 タイミング しぐさ
自分の身の回りでも同じことが言える
家に帰った時 ”ただいま”と言っても
家族に対して笑顔で接していないことがある
タイミングとかその時の態度とかによって
一言いったことがきつく感じられることがある
そう思わせている自分がいる
家族に伝わっていない自分がいる
そのことに気づいていない自分がいる
家族に対しても
社員に対しても
お客さまに対しても同じようなことが起こる
お客さまに対しておかしな話をしているわけではないが
苦情を招く態度や物の言い方をするというケースが
特定の人に限って頻繁に起きることがある
言葉とか表情とか態度が
いい影響を与えられるのか
悪い影響を与えることになるのか
自分ではなかなか気づくことはできない
そんなときは表情を鏡で見てみると良い
”わしゃ社長だから”と言っていると
だんだん笑顔がなくなってくる
社長業が長くなればなるほどそうなりがちだ
今日のお話だって
みなさんと心が通じ合わなければ
みなさんに笑顔になっていただけない
私の方から笑顔を発していくと
みなさんからも笑顔が返ってくる
日々自然に笑顔になれるように心がけていきたい
◆ 社長って?
社長っていったい何だろう?
経営とは”経”を営むこと
もともと仏教用語からきている
”心”というものを大事にしている
営業とは生業(なりわい)を営むこと
これは社長業のこと
心を大事にして”経”を営み
生業(なりわい)をしっかり営んでいきたい
◆ 打ち克つ「心」
保育所の時
おばあちゃんに初めて買ってもらった絵本は
親鸞上人の物語だった
母親が子供の手を引いて
夕暮れの中を向うに歩いていくシーンが印象的で
今でもよく覚えている
3歳の時 両親が分かれて
私はおじいさんおばあさん おじさんやおばさんなど
いろんなところに預けられた
預けられたことは苦痛ではなかったが
寂しかったことを覚えている
普通は何かあったらお母さんが助けてくれる
私には助けて欲しくても
助けてくれるお母さんがそばにいなかった
運動会の時はおばあさんがお弁当を作ってくれた
だが弁当の中身を人には見せたくなかった
誰もいないところで食べようと校舎の裏の方に行くと
向うの方にもう一人いた
お互い知らないふりをしてお弁当を食べたものだ
お互い弁当の中身は見せたくなかったのだ
幼いころの体験は
欲しいものがあっても我慢することを
身につけるのに役立った
打ち克つ「心」が大事なことを
幼いころの体験を通して 今
気づかされているような気がする
本日はご静聴ありがとうございました。
参加者は13社15名です。
渡辺社長様にご講話いただくことがきっかけとなり、お父様の一枚のはがきが、29年の歳月を経て、思いやる「心」のメッセージとして見事によみがえりました。
第329回経営者モーニングセミナーにてご講話いただきました(社)倫理研究所 高橋研究員のお母様からのはがき、「16歳のあなたへ」をふと思い出しました。
はがきは時代を超えて心に訴えかけるメッセージとなることを改めて認識した次第です。
渡辺社長様、心を込めたご講話、本当にありがとうございました。
さて、次回7月8日(木)のMSは、福山市倫理法人会 会員で、(有)ライフベストテクノ 健康事業部 元気屋 代表でいらっしゃいます長濱 小季(こずえ)様をお招きいたしまして、テーマ「過してきた年月、この歳に成って思うこと。」のご講話をお送りいたします。
多くのご参加お待ちしております!! (Web管理人)
2010年7月6日 8:01 AM | カテゴリー:経営者モーニングセミナー活動報告 |




